グルタチオンと美白

元々、グルタチオンの経口剤は、以下の用途で用いられてきました。日本における最も有名な用途は、妊娠中毒に対してです。グルタチオンとして、50~100mgを1日あたり1~3回服用させています。

○薬物中毒
○アセトン血性嘔吐症(自家中毒、周期性嘔吐症)
○金属中毒
○妊娠悪阻
○妊娠高血圧症候群

グルタチオンは、元々、L-システイン同様、肝機能を高める研究が多く行われてきました。肝機能と美白の関係は密接であり、かつグルタチオンは高い抗酸化力を有するので、美白に対する研究も行われています。

タイの研究チーム Arjinpathanaら(2010年)は、グルタチオンを1日500mgを2回に分けてハードカプセルで摂取し、皮膚の色の淡色化をもたらしたと報告しています。また、インドネシアの研究チーム Wahabら(2021年)では、グルタチオンの塗布と経口投与の組み合わせで、美白作用が示されたと報告しています。

東南アジアでは、紫外線が強いことから、女性の美白ニーズが高く、上記のような研究も行われたようです。実際、タイ・ベトナム・マレーシア向けの商品では、グルタチオンが人気です。

引用文献


「グルタチオン」剤による肝庇護療法の研究〔1〕—実験的肝障害に対するグルタチオン剤の効果. 臨床外科 1960;15(1): 65-80.
Glutathione as an oral whitening agent: a randomized, double-blind, placebo-controlled study. J Dermatolog Treat. 2012;23(2):97-102.
Combination of topical and oral glutathione as a skin-whitening agent: a double-blind randomized controlled clinical trial. J Dermatol. 2021;60(8):1013-1018.

< href="https://www.a2-pro.co.jp/oem/glutathione" title="グルタチオンサプリメント製造のポイント">グルタチオンサプリメント製造のポイントに戻るa