ソフトカプセルが崩壊しない

ソフトカプセル商品の試作を行い、試作品で崩壊試験を行った場合、規定時間内にカプセルが崩壊しないケースもございます。
特に、薬局方の2液条件で実施せず、お湯だけで簡易試験を実施した際、崩壊しないことが多いです。

その原因の多くは、被膜の着色料の影響です。

着色料がゼラチン被膜の架橋反応を促進し、崩壊を遅らせると考えられています。

弊社では、カラメル色素で崩壊しにくくなるという事象が確認されています。
特に、カラメル色素Ⅳに比べて色価が約半分のカラメル色素Ⅰを用いた場合、同等なカプセル色を保とうとすると、配合量も増えることで影響も大きくなります。

対策として、以下のような方法があります。

1. なるべく色価の高い色素もしくは架橋を起こしにくい色素を用いる
2. 被膜を着色せずに、内容物を着色する
3. 色価の強い機能性素材を配合する(赤ワインエキス末やビルベリーエキス末)

白く不透明になる着色料である酸化チタンなどは、架橋反応を起こしにくいでしょう。一方、酸化チタンの表示が消費者に嫌われるという別の問題も生じることがあります。
何れにしても、最終顧客と調整し、講じる対策を決定する必要がございます。

内容物の着色は、弊社でカカオ色素を用いた着色の実績がございます。

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