次の発注のタイミングは?

初めて健康食品サプリメントの販売事業を始められた顧客の中でも、物販経験が全くないお客様の多くで欠品が起こってしまいます。
特に、最繁忙期の10~12月に納品を予定して発注される商品で欠品が起こりがちです。

製造計画や発注管理は、原則、以下のようなフローで行う必要があります。

納品後6~12ヶ月間の売上予測(計画)
   ↓
欠品予定月を予測
   ↓
逆算し、発注デッドライン発注予定日を算出予測

※発注予定日は、納品時に最低10~20%の余剰在庫がある条件で算出
※10~12月の納品は、+1~2ヶ月を想定 欠品だけは回避!
※アルミ袋仕様の場合、納品までのリードタイムにも注意


なお、当然ながら、予定と実際の売上を照らし合わせ、随時、変更・調整を行っていく必要があります。
その際、新規獲得と定期のリピートの両方を加味して、予測を行っていく必要があります。

売上計画を綿密に行っている顧客の特徴として、納品時から最短で販売が開始されます。
そして、そういった顧客の多くは、製造のリードタイム内に、広告クリエイティブや広告審査準備などを終わらせています。

もし、商品納品後からのランディングページ制作を始めた場合、商品の販売は納品から2~3ヶ月後になってしまいます。
健康食品サプリメントは、賞味期限(多くが2年、長くて3年)が設定されておりますので、この遅れだけで販売の機会損失が生じてしまうのです。ご注意ください。

注意点として、ある程度、余裕の持った仕入れ計画が不可欠です。製造の現場では、「製造ラインが取れない」「一部の原料が欠品」「空カプセル(特に色付き)がなかなか調達できない」など様々なトラブルが生じます。
(実際、弊社原料:まめ鉄の原料も、2022年11月と2023年9月、供給が追い付かず、原料供給が3週間程度遅延したこともございます。)
特に、定期コースを導入していて定期発送がある場合、この発送の遅延は定期コース離脱に直結するため、欠品は絶対に避けるべきです。

また、最繁忙期である10~12月は、非常に工場が混みます。剤型にもよりますが、+1~2ヶ月くらいを想定して発注を行う必要があります。

なお、アルミ袋やラベルなどの包装資材に関しては、販売が安定している場合や確実に売っていける自信がある場合、2~3製造分の包装資材をまとめて作っていくことがほとんどです。
特に、アルミ袋は、安価だけど最小ロットが大きいグラビア印刷の仕様でも、3000枚程度から作れるエスプリ印刷の仕様でも、発注から納品まで60日前後の時間を要しますので、注意が必要です。

定期購入を如何に増やすすかがビジネス成功のカギとなっている昨今、こういった綿密な売上計画が立てれないと、なかなか成功しにくくなっている状況もございます。

第2ステージ:計画生産への道

売上等が安定してきたら、商品の安定調達を目的に、マーケティング計画等から製造計画を立てるのが一般的です。日本の企業の場合、年間3~4回の納品スパンで計画を立てることが多いです。

例えば、年3~4回の製造計画を立て、製造者に計画を共有しながら、納品希望日の2~3ヶ月前には発注を入れていきます。

弊社は、他社の再発注の平均リードタイムは、錠剤・ハードカプセルで1.5ヶ月、顆粒商品やソフトカプセルで1.8ヶ月です。そして、繁忙期は、+0.5ヶ月かかります。そのリードタイムでも、安定調達を目的に、好ましくは、納品希望日の2~3ヶ月前には発注を入れておく必要があるのです。
※発注担当者は、まず各商品の製造リードタイムを把握しておくことが必須です。


弊社の大口顧客にも、納品希望日を4~5ヶ月後に設定して発注書を発行し、予定量を上回るペースでの売上があった場合、製剤の製造がスタートしていない納品希望日1~2ヶ月前に発注量を増やすという調整を行っている顧客も存在します。

1回の発注量が2万個を超えてくるような案件では、一般的に行われている発注方法です。

ちなみに、米国などの外資系企業は、発注ボリュームを大きくして、年間1~2回の納品で製造計画を立てることが多いです。米国では、原料の小分け販売や即納の文化が薄く、リードタイム3週間という原料が数多く存在する背景も影響しているのでしょう。

欠品リスク回避

近年、定期購入コースへの誘導を主とした販売方法が主流となりつつあり、定期購入コース離脱など、欠品によるダメージが大きくなっております。

そのため、通販会社さまの多くは、最低1ヶ月分の余剰在庫量を持たれています。

計画が甘く、欠品した場合、発注担当者の責任が問われるケースも少なくありません。

上場企業のお客様は、更に多めの余剰在庫を持たれたり、原料調達を先行して実施させるため、かなり余裕がある納期設定で計画生産されています。

繁忙期や原料欠品による納期遅延は、どんなに注意していても、ゼロにすることはできません。
一方、実際問題、納期トラブルの多くは、お客様の計画の見誤りが原因です。すべてのケースで対応ができる訳ではございません。

売上規模が大きくなってくると、必然的に、欠品させないための対応が必要になってきます。
ご理解ならびにご注意くださいませ。

なお、弊社まめ鉄は、あまりにも市場の成長が早く、原料製造が追いつかない状況が状況が度々生じております。
弊社だけのオンリーワン原料であり、代替原料が全く存在しない原料ですので、特に注意が必要です。

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