サプリメントの臭い評価・対策

サプリメントは、臭いのない原料だけを用いれば、サプリメントで臭いが生じませんが、配合する原料によっては、サプリメントで臭いが生じてしまいます。原則、天産物由来の原料は、必ず臭いがあるべきだと考えるべきです。

そして、その臭いの評価は、主観的なものであり、かなり個人差 が生じます。

実際、販売者様や製造者サイドで臭いが少ないと認識していても、敏感な消費者から臭いのクレームが届くこともございます。
それは、無臭と認識していても、個人差で臭いのクレームが生じることもございます。

サプリメントの味や香りへの対応

上記ページでも紹介しておりますが、ニンニクのような明らかに臭いがあることが知られている素材もあれば、プラセンタエキス末、バレリアン抽出物、フェヌグリーク(コロハ)や酵母原料(グルタチオンやSAMe、ミネラル酵母など)など、実際に嗅いでみて初めてわかる素材が数多く存在します。

例えば、敏感な方は、豚ゼラチンのカプセル被膜ですら、動物臭いと判断されることもあります。また、酵母原料の臭いは、敏感な妊婦などからのクレームが多い傾向がございます。
まめ鉄(大豆由来フェリチン鉄)ですら、豆の商品なのに、豆臭いというクレームが入ることもございます。

特に、アルミ袋に入れたまま、臭いを嗅いだ時の方が、臭いを感じられることが多いです。1袋分を一気に臭いを嗅いでいる状況でもありますし、袋内に臭いが充満した状態で嗅がれているからでしょう。
また、実際、充填してある袋にも臭いがあり、その臭いと合わさって不快な臭いになる場合もございます。
実施、手に取って臭いを嗅がれると、全く感じられなかったというケースも多いです。

剤型選択による臭い対策

臭いを最小限に抑えるためには、糖衣錠加工が最も有効です。一方、糖類や(炭酸カルシウムやアラビアガムなど)配合添加物種が増えたり、かなりのコストアップするなどの問題も生じてきます。

また、錠剤より、機密性の高いソフトカプセルの方が臭いのクレームリスクは低いです(豚ゼラチン臭でもNGのレベルの方を除けば)。ただし、粉末成分を多く配合できないなど、設計上の問題も生じることがございます。

剤型間で比べた際、錠剤よりハードカプセルの方が臭いを低減できますが、多少は、臭いを透過してしまいます。また、ハードカプセルの中でも、被膜材質がゼラチン・HPMCよりプルラン(・耐酸性カプセル)の方が酸素透過性も低く、臭いの透過も少なくなる傾向があります。

錠剤については、臭い的に大きく変わらないのですが、フィルムコーティングをかけられるケースもございます。粉付きがなくなる分、何となく臭いが低減したと判断される方も多いようです。

臭いの強い原料を配合する場合、上記を理解した上で、剤型選択をする必要もあるのです。

消費者対応面での臭い対策

繰り返しますが、臭いの問題に関しては、原則、個人差により必ず生じうる問題です。

我々でも臭いが気になるなぁと思っていても、臭いに関するクレームは、極まれです。販売者さんが気にされるほど、問題にならないケースがほとんどです。
実際、臭いのクレームは、返品目的の場合も多いです。

そのため、天産物由来の原料が配合されていて臭いがある旨を表示しておくことが必須です。返品目的のクレーム対策にもなります。

そして、何より重要なのは、臭いのクレームがあった場合、問題なく無難に対応できる体制作り(マニュアル作り)の方が重要なのです。

対応マニュアル作りに関しては、弊社のFQAを参考にしながら作成いただくことも一手です。

健康食品サプリメントOEM製造FAQに戻る