どうやって真偽の確認をする?

近年、インターネット上には、様々な情報が氾濫し、情報の真偽が判断しにくい社会となっております。そのため、消費者から、インターネット上の情報を元に、様々な問い合わせが届きます。

例えば、過去、大手製薬会社のQ&Aで、葉酸は水溶性ビタミンだから過剰症の心配はないという記述(おそらく制作会社が他社の嘘のQ&Aから引用)がありました。葉酸の耐容上限は1000μgであり、非常に危険な情報発信が行われていたこともございます。

そのため、嘘の情報に惑わされたお客様からも、販売後、多くの質問を受けることがございます。中には、技術的な内容の問い合わせも多く含まれます。

ここ最近、弊社に問い合わされる質問としては、ビタミンEの鉄吸収阻害です。文献調査を行っても、吸収阻害を示す文献が全く見つからないのです。

実際、販売者も、消費者も、ネット上の情報に踊らされるケースが多いのです。

弊社でも、できる限りのサポートは行わせていただいておりますが、コンサルティング契約を結んでいる訳ではないので、すべてを丸投げされても対応しかねます。
まずは、販売者様の方で、以下のようなステップで対応するようにお願いしております。

真偽の確認フロー

1. 情報の真嘘の確認
  ↓ 文献で裏付けがあれば
2. 情報の詳細確認
  ↓
3. 文献に基づいた回答内容の検討

実際、半数以上で、裏付けが取れない状況がございます。その場合、情報に対する学術的な裏付けがないため、正確な回答ができない旨を伝える必要があります。

なお、この際、必ず文献調査/検索が必要になってきます。この文献調査は、やり方さえ知っていれば、例え理系の方でなくても容易に行うことが可能です。

How to 文献調査

今回は、誰にでも可能で、意外に信頼性の高い文献調査の手法として、Googleを用いた文献調査をご紹介いたします。
手法は、非常に簡単で、シンプルです。

目的とした文献調査内容の後に「文献」という言葉を入れるだけ!
例:「葉酸 上限 文献」「フェリチン鉄 効果 文献」

まず、対象となる文献が上位検索されやすくなります。
また、文献を引用しているページが検索されやすくなります。

こういった情報が優先的に得られるため、真偽の確認が行いやすくなります。

情報が絞り切れない場合、文献というワードの代わりに、「引用文献」「参考文献」というワードを利用しても良いです。
また、英文の情報を得る場合、「Reference」と入れれば良いでしょう。


ちなみに、なぜ? Googleなのか?にも理由があります。Googleは、Google Scholarという学術文献検索サービスも手掛けており、他の検索エンジンより、文献チェック力が高いためです。また、Googleは、文献の裏付けのない情報をペナルティ排除する検索アルゴリズムの特徴を有しているからです。

なお、さらに高度な文献調査の手法として、J-Stage、J-Global、Pubmedなどを用いる方法もあります。スキルやニーズに応じて、高度な文献調査にチャレンジいただければと思います。

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