プロテインの高騰と供給制限について

現在、ホエイ(乳清)やソイ(大豆)に限定されず多くのプロテイン製造の案件をいただいております。一方、現在、プロテイン系素材は、軒並み値上げが続いており、高騰している状況です。
そのため、2回目以降の製造時、初回製造時のコストを保証できない状況がございます。

さらに、国内製造のソイプロテインは、供給制限を行っており、新規商品での採用が難しい状況が続いております。

その状況を加味して、弊社では、いくつかの代替案をご提案させていただいております。

ソイプロテインの代替案

まず、ソイプロテインに関しては、基本、中国産の原料を採用させていただき、中国製造以外のエンドウ豆プロテイン原料(スペイン製造など)などを選定し、エンドウ豆プロテインの配当量をソイプロテイン以上に設定し、エンドウ豆由来原料の原産国表示を用いて商品化すると代替案をご提案させていただいております。
※玄米プロテインを利用すると、コストアップするケースが多いです。

また、プロテイン含有量は減りますが、豆乳粉末を利用する手もございます。

なお、ホエイプロテインについては、高原価(薄利多売)を覚悟して、商品化を進めるしかない状況です。
もしくは、お客様が直接原料を輸入して、ご支給いただくのが最善と考えております。

外国製造の原産国表記

市場では、原産国表示が本格化し、プロテイン商品でも、原産国表示が行われるようになっております。
そこで、安価な中国製プロテインを使用した場合、中国製造という表記が嫌われる傾向が強く出ております。一定の条件で商品設計を行った場合、外国製造という表記も可能です。
お気軽に、お問い合わせくださいませ。

※なお、外国製造という表記の条件について、問い合わせが届いております。弊社では、弊社のノウハウとして条件情報を徹底管理しており、詳細は商品を受注時まで開示いたしておりません。電話等でのスパイ行為は、おやめください。

アミノ酸商品への代替

弊社では、強豪の多いプロテイン商品から、まだ市場に隙間のあるアミノ酸商品への代替もご提案させていたております。
価格も、プロテイン原料ほど高騰しておらず、アミノ酸会社と協力関係にある弊社が得意な分野の原料でもあるからです。
現在であれば、EAA※やロイシンリッチなBCAA(4:1:1や8:1:1)、ベタイン、βアラニンなどがオススメです。
※体内で合成できないタイプの必須アミノ酸9種類(メチオニン、リジン、フェニルアラニン、スレオニン、ヒスチジン、トリプトファン、BCAA【バリン、ロイシン、イソロイシン】)

ベタイン(トリメチルグリシン:通称TMG)やβアラニンは、エビデンスデータも豊富であり、即効性※のある商品に適しています。
※2g以上の摂取(エビデンス量は2.5g以上が多い)

また、アミノ酸と共に、フリーラジカルの発生しにくい鉄(貯蔵鉄のフェリチン鉄)も加えることもオススメしております。鉄は、酸素を運ぶヘモグロビン造成に不可欠な栄養素で、エネルギー産生にも深く関与しています。

ちなみに、アミノ酸商品は、味付けを行う商品と、味付けを行わない商品に分類されます。後者は、スポーツドリンクやプロテインに添加して摂取するユーザーに適しています。
この違いによって、コスト感や適正剤型も異なってきます。

詳しくは、弊社担当者にご相談くださいませ。

※現在、アミノ酸も高騰し始めています。一方、それでも、プロテインよりアミノ酸の方が競争力のあるOEM製品供給が可能な状況です。

プロテイン市場について

プロテイン市場は、かなり成熟しており、かつ健康食品サプリメントのような区分ではなく、一般食品区分で流通しているため、適正原価率も非常に高いです。
原価率が5割を超える商品も多く存在します。

そのため、ターゲット商品(特に大きなロットで製造されている商品)に模倣して製造しようとした場合、同価格で販売しようとすると5割・6割の原価率になってしまうケースも頻繁にございます。
プロテイン原料の高騰により、その傾向は、さらに強まっております。
薄利多売のビジネスとなりつつありますので、ご注意くださいませ。

また、プロテインという商剤は、大手企業の領域であり、特に、ホエイプロテインは、チーズやヨーグルトの副産物から作る乳業メーカー(例:ザバスの明治)に対抗していくことは、なかなか厳しいのが現状です。某有名ジムのように、ボディービールなどの本場である米国の機能性プロテインメーカーと独占契約を締結してオンリーワンプロテイン商品として展開するなどの必要性があります。

上記のような理由より、原則、弊社の提案において、プロテイン(特にホエイ)での商品展開を積極的に推奨することはないでしょう。
それは、むしろ、別の商品で展開していただいた方が、お客様の成功の可能性が高いからです。
ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

無添加設計について

近年、プロテインの無添加設計もニーズが高まりつつあります。

プロテインの無添加設計の場合、最もネックになるのは、甘味料です。合成甘味料を使用しない商品は、高騰しているラカンカやステビアの仕様が必須であり、一気にコストが上がってしまいます。
無添加条件の商品開発は、さまざまな制限がございます。
また、無添加にも、基準レベルがあり、どのレベルで無添加商品を作るか?を設定していただく必要がございます。以下の特設ページにポイントがまとめられておりますので、是非、ご一読くださいませ。

無添加サプリメント製造の注意点

なお、甘みのないプロテインは、美味しく作れないため、日本市場では受け入れられにくいです。米国のように、オーガニックプロテイン商品が流通しにくい一因です。
その点も、ご理解いただけますと幸いです。

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