NMNサプリブームの終焉

弊社では、本日(2023年5月18日時点)から、NMNサプリメントの積極的な提案を止めることにいたしました。
最大手さん2社のNMNサプリ上市情報が原料を供給する予定の原料メーカーから入ってきたためです。

この論文の公開により、その上市を予測していましたが、予想以上に早かったです。
Nicotinamide adenine dinucleotide metabolism and arterial stiffness after long-term nicotinamide mononucleotide supplementation: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial

また、米国でNMNが食品として認められなくなり、Amazonでも販売が停止している状況下、NMNの原料価格も完全に崩れ始め、$200/kgを切った価格での売り込みが増えてきたのも理由の1つです。

価格が破壊したタイミングで、両社の上市が決まっています。こういった局面における後出しジャンケンは、非常に強いです。

こういった状況下、最大手さんのNMNサプリの商品予想は、

NMN 250mg/日 30日分 30粒入
1680~1980円


更に安い可能性もあり、完全に価格破壊が起こるでしょう。

今後、NMNサプリを上市するのであれば、タイムリミットは、6月末まで(最大手2社の上市が7月もしくは8月と仮定した場合)。
理想は、6月中旬まで。
既存商品は、一旦、7月中旬までに売り切るプランがオススメ。

※本情報は、影響力が強すぎるため、他のページとはリンクせず、半シークレットページとして存在させることにいたしました。弊社としては、案件のキャンセルにもつながる可能性もあるため、本情報を隠蔽することも一手です。一方、顧客の不良在庫リスクを考えると、伝えないことも不義理(既存顧客を守るべき)だと考え、半シークレットページを用いての個別情報提供を行うことにさせていただきました。

最後に、古くから業界に所属されている方に対して。Q10ブームの終焉を思い出してください!
不良在庫を多く抱え込んでしまった会社さんも少なくありません。価格も、私の知る限り、米国で$235/kgまで原料価格が下落しました。
ブーム素材の怖いところです。
ブームが大きければ大きいほど、その反動も大きくなるのです。

今後の市場予想


日本市場は、NMNという素材のライフサイクルが成熟してしまい、大手さんの独占市場となってしまうでしょう。
Amazonなどで販売されている商品が最も影響を受け、シャアを奪われてしまうでしょう。
クリニックで売られている商品も、かなりダメージを受けてしまうことが予測されます。

NMN原料メーカーが供給する商品に関しては、対抗できる可能性はあるものの、ビジネスとして旨味のないものになってしまうでしょう。
それ以外は、かなり淘汰されてしまうでしょう。

中国向けの輸出案件は、しばらくの期間、小康状態を保つ可能性があります。
一方、原料の価格破壊が起こっているため、徐々に影響が生じてくるでしょう。そのため、7月末までの上市をオススメします。

P.S.
現在、カプセル不足が深刻な状況ですが、それも打破する施策で両社NMNサプリの上市が行われそうなため、状況が急転しています。
おそらく、8月以降、カプセル不足も、いろいろな意味で、不足状況が回復を見せるでしょう。ただし、透明カプセル優先で。

【追記240228】
今期を振り返り、本ページ内容は、私の予想が外れた点が多々ある。

まず、最大手2社の内、NMNサプリを上市したのは、1社だけであり、価格もあまり崩されませんでした。
利益を取れる商材だけあって、あえて価格を崩さなかったのでしょう。正しい選択。

また、市場は、地味に続き、終焉には至らなかった。
一方、製造工場の切り替え案件が多く、新規参入は、かなり減りました。

今後、市場における大きな動きに注力です。

中国でのNMNサプリ輸入停止


2024年6月12日現在、中国での輸入許可が下りず、という状況が起こっているようです。

NMNサプリメント市場は、中国向けがかなりの比率を占めておりましたので、日本のNMN市場にも大きな影響が生じるでしょう。

何れにしても。今後しばらく、部分的にも緩和されるのか?と点がウォッチし続ける必要性がありそうです。

記事筆者

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO
SloIron Inc. 取締役(Stockholder)、順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。…もっと詳しく