OEM会社選択の失敗例と正しい選び方

健康食品サプリメントのOEM会社選びで失敗している販売者さんは、意外に多いのが現状。
まず、その失敗例の理由について、まとめてみました。

1. ビジネス規模感が異なった
 最小ロットが大き過ぎた、中小企業に対して本気で対応してもらえなかった等
2. 求める原料を用いれなかった
3. 対応が非常に遅く、売り時を逃した
4. 担当者が頼りなさ過ぎる
5. 希望コストとギャップがあった


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については、中小企業がいきなり大手受託加工会社に問い合わせると、起こりやすい事例です。大手受託加工会社のメインターゲットは、大手企業の販売者です。
中小企業は中小企業向けのOEM会社に依頼する必要があるのです。鉄則です。

特に、健康食品サプリメントOEM製造が初めてであれば、主にOEM製造に慣れている大手企業を相手にしている大手受託加工会社より、初心者を数多くフォローして商品化を行っている中小企業のOEM会社の方が適しています。

こういったOEM会社の適正から、弊社では、原則、大手企業さんからのOEM案件は、辞退させていただくことが多いです。そして、自社原料案件であった場合、原料での供給をご提案させていただいております。

2 については、市場が動き始めた時期のNMNや現在の5-デアザフラビンなどが代表例であり、食薬区分に未だ収載されていない原料を利用できないOEM会社が多く存在し、案件自体をお断りされるケースがございます。
弊社では、顧客との覚書等を交わせば、食薬区分に入ってなくても利用できる原料が存在します。時には、定量試験を可能にしたり、簡単な安全性試験を採用原料で実施するケースもございます。

ただし、培養ヒト幹細胞素材のようにヒト由来で食薬区分に収載される可能性がなく、回収リスクが高い成分に関しては、弊社でもお断りさせていただいております。

3 については、ケースバイケースなのですが、この健康食品サプリメントOEM業界では、見積り提出までに10営業日以上を要することが一般的/標準です。
スピード感を重視し、データベース化や半自動化を行っている弊社は、当日に見積りを出すことも可能ですが、各営業マンも多忙なため、実質2,3日後の提出が多いです。弊社が成長している理由の1つです。
この見積りスピードの差は、商品設計の細かい調整を行った際、更に製造へ取り掛かるまでの時間に差が生じてしまいます。

また、商品製造の期間についてですが、大手受託加工会社の方が時間を要することが多いのが実際です。短納期を望むのであれば、中小企業のOEMの方が適しているでしょう。

ただし、短納期と言っても、数日で製造できる訳では決してありません。食品表示法に準じた表示を行うため試作や栄養成分分析などを行う必要もあり、製造では1つ1つの原料を調達して製剤(錠剤やカプセル)を作り、パッケージ等の包装資材も同時に手配し、両方が揃った段階で最終包装が行われ商品化が完了いたします。
最低1.5ヶ月の時間を要し、剤型や包装仕様等によっては、もっと時間を要するケースがございます。
詳しくは、以下のフローをご参照くださいませ。

健康食品サプリメントOEM製造フロー


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に関しては、よくある話です。

OEM会社の大小に限らず、特に、社員の流動性が激しいOEM会社に多く見れれるケースです。経験を積み重ねる前に、社員が辞めて入れ替わってしまうため、経験の浅い社員ばかりになってしまいます。
このケースは、既存案件なら何とかなりますが、新規案件(特に新規参入)だと、致命的です。製造や表示上で、何らかのトラブルが起こる可能性も生じるでしょう。

弊社の営業マン達は、10年以上のプレイヤーも多く、多い者では200商品以上の商品を作っている者がいます。
弊社OEMの特徴として、迅速に見積書を出して、深く追いません。価格も一発勝負です。営業に無駄な時間を費やさないため、かなりの案件をこなせています。多い年では、1年間で600商品以上の見積書を提出していたこともございます。
そのため、他のOEM会社に比べて、営業マン達一人当たりの商品製造数は、他社より圧倒的に多いと自負しております。最も若い業界未経験・入社3年目の社員も、年間5000万円以上の売上を叩き出せるくらいの案件数をこなしています。

もし、経験豊富な担当者をご希望の場合、弊社のような離職率が低く経験豊富な営業マンが揃っているOEM会社を選択すべきです。

なお、必ずしも弊社のOEMが正解とは限りません。弊社は、多くの支持を受けていますが、弊社は、ミッションでも示している通り、お客様の希望を否定してでも売れるための提案を行うため、それを快く思わないお客様もいらっしゃるでしょう。

5 などの希望コストとのギャップがあったというケースは、ターゲット商品の製造ロットが非常に大きい、ターゲット商品が一部の医薬品(タウリンやグルタチオン)である、そもそも原価率設定が適正でなかったという理由が存在します。

原価率設定については、素材のライフサイクルによっても、適性が異なってくる時代です。

マーケティングプランと適正原価率

必ずしもOEM会社選びに問題がある訳ではなく、問題の原因は、お客様のマーケティングや目標原価率設定にある場合もございます。

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